(VOVWORLD) -5月11日午後、ワシントンで、アメリカを訪問中のファム・ミン・チン首相はCSIS=戦略国際問題研究所を訪れ、スピーチを行いました。
ファム・ミン・チン首相(写真:TTXVN) |
その中で、チン首相は世界情勢に関するベトナムの見解を明らかにし、より素晴らしい世界に向けて誠意、信頼、責任感の重要性を強調しました。
世界情勢に関して、チン首相は「2022年に入っても、平和、協力、開発は依然として世界の人々の心からの願望であり続けている。しかし、世界は冷戦以来、最も困難な時期に突入した。新型コロナウイルス感染症の蔓延、地政学的大転換、大国間の戦略的競争などにより世界情勢は著しく変化し、世界各国の安全保障と経済開発に大きな影響を与えている」と明らかにしました。
また、チン首相は「平和と安全保障、開発は緊密な関係があり、一か国の平和、安全保障、開発が、隣国だけでなく世界各国に影響を与える。一か国の利益は国連憲章を始め、国際法、および他国の正当で合法的な利益の尊重を基礎に確保されるべきである。世界の平和、各国間の友好関係のため、国際協力は必須である」と言明しました。
そのほか、チン首相は「誠意、信頼、責任感は各国間の対立と相違点を解決するためのカギである。そのため、世界各国は各国間の誠意、信頼、責任感の構築を強化する必要がある。これを実施するため、まず始めに、各国は国連憲章を始めとする国際法を順守し、他国の独立、主権、領土保全を相互に尊重しなければならない」と述べました。
一方、チン首相は「世界各国は相互理解と各国間の不一致や矛盾を解決するため、対話の必要がある。相互尊重を基礎に、対話、平等で互恵的な協力は各国間の対立を解決するための最善の方法である」と強調しました。
スピーチの中で、チン首相は「ベトナムは独立、自主、平和、友好、協力、全方位、国際関係の多様化、各国の信頼にたるパートナーであり、国際社会の責任感あるメンバーであるという対外政策を堅持しています。世界情勢の変化と戦略的競争が山積している背景の中で、ベトナムは国際法、国連憲章に従って、正義、道理、公平性のための対話、協力の促進に取り組み、世界の平和、安定、発展に貢献する意向がある」と明らかにしました。
チン首相はこのように語り、「誠意、信頼、責任感は各国間の対立と相違点を解決するためのカギです。また、これらはおよそ30年にわたるベトナムとアメリカの関係の力強い発展に貢献してきた要素でもあります。今後もこれらの要素はベトナム・アメリカの包括的なパートナーシップを新たな発展段階に押し上げると信じています」と述べました。